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都内から郷土料理を食べに行こう!~ほうとう編~ 【“ペーパードライバーズ”による、ドライブ記。楽しかった場所、紹介します!】

  • 執筆者の写真: 順平 佐野
    順平 佐野
  • 2019年10月25日
  • 読了時間: 7分

一人暮らしをしていると、つい同じものばかりを食べてしまう。そんな経験はありませんか? 私はパスタを10kg買い込んで無限パスタ地獄に堕ちたり、ありとあらゆるレトルトカレーを買い込み最強のカレーを研究したりと、日々ろくでもない食生活を過ごしています。

そんな中「いつもと違うものを食べたい!」と湧き上がってきた衝動に身を任せ私は車に乗りました。

車に乗りました。

車に…

……なんだこの車!?!?

取り乱してしましましたが、実は私はこのような車に乗る高所得者。 今回は毎度おなじみ西麻布にフレンチを食べに行きましょう。

嘘です。

とんでもねぇ社用車だった

危うく自分が高級車を乗り回すイケメン実業家と勘違いしそうになりましたが 実はこれ社用車なんです。 「Abarth 124 spider」この車が今回の旅の相棒になります。 ちなみに本当の私は愛車フィットを乗り回すイケメン好青年です。

嘘です。

※アバルトの運転に関しての所感は弊社ペーパードライバーの記事がありますのでそちらをご参照ください。

さて、せっかくドライブに行くのです。 どうせならご当地グルメを食べたいじゃないですか。

今回のドライブの目的地は山梨県。山梨県にはどんなグルメが存在するのか!? 溢れるヨダレを拭いながらアクセル全開。待ってろよ山梨グルメ!

待っていたのは郷土料理

見知らぬ土地にご飯を食べに行くならまずは検索ですよね。

「山梨 美味すぎてやばい 料理」 「山梨 ご当地グルメ ありえんくらい美味い」 「山梨 飛び跳ねる美味さ マジのガチ」

プロインターネットサーファーの私の調べによって、どうやら答えらしきものが見付かりました。

ほうとうです。今回はほうとうを食べに行きます。 そう、あのほうとうです。

ほうとう 山梨 どんな料理

郷土料理に詳しくない方もいると思うのでまずは、ほうとうについてご紹介します。

ほうとうは山梨県を中心とした地域で作られる郷土料理で、 味噌仕立ての汁に練った小麦粉をざっくりと切った麺とカボチャなどの野菜を鍋で煮込んだ料理です。

↑鍋うどん

分かりやすく言うと具だくさんの味噌煮込み鍋うどんですが、うどんとは違い麺を打つ際に食塩が加えられていません。 その結果コシが弱くなり、とろみが付き、汁に溶け込みやすくなるので、麺がメインの料理というより他の具材と一緒に同化させて味わう料理です。

ふ~ん、なるほど……

百聞は一見にしかず。今回は名店という噂と店名に惹かれ山梨市にある 「のんきばぁ~ば」に行って参りました。

飯を求めて二五里

新宿出発とするとわずか1時間半前後で到着します。小腹が空いた頃に出発するといい頃合いに着きそうですね。 でもせっかく山梨までドライブに行くのです。ご飯を食べるだけじゃもったいない! 実は「のんきばぁ~ば」は、周辺に様々な観光地や遊びスポットを抱えているプレイガールです!

■のんきばぁ~ばの囲いたち

・富士急ハイランド 説明不要のテーマパーク。“世界一”のアトラクションを多く備えた大人気スポットです。 実はこの富士急ハイランドからのんきばぁ~ばまで車でわずか40分! 富士急をメインに行っても、帰りに食べに寄れるのではないでしょうか。 公式HP:https://www.fujiq.jp/・ほったらかし温泉 のんきばぁ~ばからたった10分で訪れることのできる天然温泉。 展望露天風呂で山梨の町並みを眺めたあと、そこの郷土料理を食べるなんて粋じゃないですかね。 公式HP:http://www.hottarakashi-onsen.com/ ※ほったらかし温泉についての記事はこちら 日の出前に開店!?「ほったらかし温泉」までドライブしてきた

・河口湖 せっかく山梨まで来たんです。富士山をロケーション抜群のスポットで見たいですよね。 河口湖は逆さ富士で有名な富士山の撮影スポットと、「オルゴールの森美術館」といった観光スポットを兼ね備えた湖です。 のんきばぁ~ばから35分で先に紹介した富士急ハイランドとも非常に近い距離に位置しています。 公式HP:http://www.fujisan.ne.jp/

まさに、おばあちゃんの家

さて、思い思いの山梨ドライブを堪能したところで看板が見えてきましたね。

到着!!! お店の隣に駐車場があるのでコインパーキングを探す手間は必要ありません。

なんだか旅館に来たような気分。 「呑んでけし 喰ってけし」 出迎えてくれたばぁ~ばの言葉から既に懐の深さが伺えます。 風情溢れる暖簾をくぐると…

ただいまああああああああああ!!!今日のご飯何?

思わずそう口にしたくなるような畳張りの落ち着く店内。 おばあちゃんの家のような安心感。そうだ、今日はここで泊まって帰ろう。 店内の雰囲気が、そんな気持ちにさせてくれました。

出迎えてくれたのは人柄の良さが伺える女性店員さん。以下お母さん。 席に着くとお母さんがお冷とメニューを持ってきてくれます。 なになに…

どうやら「一泊ほうとう」という2日目のほうとうがこちらのお店の目玉だそうです。 なるほど、カレーと同じ理屈なら超絶美味しいに決まってますね。 今回は初めて訪れたのでまずはシンプルに「ほうとう」を注文。

かすかに聞こえてくるテレビの心地いい音を背に、待つこと15分。 来るか…来るのか…?

ほうとう、実食!

お母さんが持ってきてくれました。 はい!今日の晩ご飯はほうとうです!

どデカい鍋に味噌仕立てのだし、たくさんの野菜と太く平たい麺。聞いていた通りの見た目です。これは期待が高まります。それでは早速いただきます。

なんて温かい料理なんだ!!

汁物なんだから当たり前?これを食べてから言ってほしいものです。

この料理めちゃくちゃ愛を感じるんです

栄養満点の野菜は不摂生な食事ばかりをしている私の体に痛い程染み渡ります。 味噌仕立てのだしの熱さは忘れていた田舎のぬくもりを直に感じるよう。 麺も野菜もだしも、なにもかもが都会の生活に疲れた私へのエールのように感じます。 そんな温かさなんです。もうね、毎週食べたいねこれ。

ほうとうをひとことで言うならば“風邪をひいたときに食べたい料理ランキング1位”。 なんとなく伝わったかと思います。

そんな空間にある一つの異物

ほうとうからの愛を受け取っているとお母さんに話しかけられました。

「お客さん、すごいカッコいい車で来たねぇ!」

ノスタルジーに浸って忘れていましたが今回のドライブの相棒はこの光景とは似つかわしくないイタリア車のアバルト。 物珍しいのかカッコいいと褒めていただきました。

「ちょっと見てもいい?」

こんな美味しい料理を頂いたのでもちろん快諾。しかしてっきり店の窓から覗くのかと思いきや、お母さんまさかの店外へ。駐車場までわざわざ見に行ったみたいです。

ついに登場!のんきばぁ~ば

ものすごい勢いで店に戻ってきたお母さん。息を切らしてなにごとかと思えば

「おばあちゃん!すごい車が止まってる!」

おばあちゃん!?お母さん、厨房にいる別の女性店員さんに報告。 今度はおばあちゃんと呼ばれた別の女性店員さんまで駐車場にアバルトを見に行っていました。 まさか店の奥にいらっしゃったのんきばぁ~ばにお会いできるとは…。 アバルト、恐るべし。

まとめ

あのおばあちゃんが果たしてのんきば~ばだったのかは定かではありませんが…。 確かに感じる温かみにはホッと一息つけること間違いなしです。

お腹いっぱいになったところで、アバルトに乗り込み店内で存分に飲み込んだ愛を反芻しながら、喧騒の待つ家路につきました。 ドライブをすると美味しい料理や観光スポットを楽しめるうえに、こんな思い出も持って帰れることもあるんですね。

これぞドライブの醍醐味!なのかもしれません 。

■基本情報

【のんきばぁ~ば】 住所:山梨県山梨市上神内川846−1 電話番号:0553-88-9151(予約可) 営業時間:11:00~22:00(LO.21:30) 定休日:第2木曜日 席数:40席

 
 
 

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